ほしのあき ペニオク騒動で母親がパートを退職していた
2012年12月、格安販売をうたいながら参加者には落札できないペニーオークションの運営者が詐欺容疑で逮捕され、ドミノ倒し的に炎上したタレントのほしのあき。
ほしのは、友人で同じくタレントの松金ようこから、アルバイトとしてペニーオークションを利用して得をしたとの架空記事の投稿を持ちかけられ、実際に書き込んだ。「お友達から教えてもらったワールドオークションってサイトでお買いものしてみた」「無料登録して」「(4万円以上する空気清浄機を)1080円で落札したの すごいよー」と持ち上げた後、サイトへのリンクを貼り付けて読んだ人たちの参加を促していた。
このブログ記事は10年12月のものだったのだが、12年12月に運営者が逮捕されるや「ステマ(※ステルスマーケティング=著名人がギャラをもらって広告塔になっているのに、そうとは知らせずに箔(はく)をつけて商品を宣伝する商法)で詐欺の片棒を担いだ」と非難が殺到。逮捕の一報から6日後と翌月の2回にわたって謝罪記事を掲載したものの、炎上が収まることはなかった。
それどころか悪ノリしたユーザーからは「お金ほしーの?」などと揶揄(やゆ)され、子どもの面倒を見ずに夜遊びをしていると、真偽不明の私生活を暴露する記事までもがネットメディアに掲載されてしまう。否定的な側面が過剰にフレームアップされた結果、それまで一日に複数回更新していたブログがストップ、芸能活動も縮小せざるを得なくなってしまった。
この件を取材していた時、事件を気に病み、ほしのの母親がひっそりとパートを辞めていたと聞かされた。ある飲食店で働いていたのだが、ほしのの母親だと知った客から心ない言葉を投げられたり、ジロジロと注視されることにいたたまれなくなったのではないか、とのことだった。
知らなかったとはいえ結果的に詐欺の片棒を担いだこと、それ自体は良くないかもしれない。が、やり過ぎたお祭り騒ぎの後には、いつも後味の悪さだけが残る。